アラカンシニアの皆さまの家には、洋服や食器、趣味に使うもの、雑貨類など、またそれらを入れている家具などで床が見えない…なんてことにはなっていないでしょうか?
私は小さい頃、机の上に本や雑誌、メモ帳などがあふれ、本棚には小説やマンガを押し込み、床にも積み重ねていた経験があります。
実家の押し入れには、お客様用の座布団、いつのかわからない梅干し、ホームセンターでもらった景品、古くなった洋服などが入っていた記憶が。
でもそれが、普通の家だと思っていましたし、実際に友人の家にいっても同じような印象を受けました。
ほどほどに片付き、掃除は丁寧にしてあったので、それもなんら支障がないと思っていました。
片づけのやり方を知っていたわけでもないですし、そのまま大人になり、整理整頓は少しできる程度という感じでした。(断捨離という言葉はありませんでした)
私がしっかりと片づけやモノを減らし、快適な暮らしをしていこうと決めたのは、今から10年ほど前です。
子育てがまだ続いているさなか、どうにかして家事を減らしたい、スッキリとした部屋でイライラした気持ちを手放したいと感じていました。
その頃には、『断捨離』『ハウスキーピング』などの言葉が聞かれるようになり、何冊かの著書を読み、納得しながら始めたのでした。
まず何からはじめたかというと、婚礼ダンスを手放しました。もちろん両親に許可をもらってからですが、一気に空間が広くなりました。
次に押し入れの中にあったバブル時代のボディコン服、パッチワークをしようと思い購入していたかわいいハギレ、資格試験の勉強をしたノート、使わなくなった香水、アクセサリーなど。
ある程度空間ができると、気持ちもすっきりゆったりとして、掃除も楽になり他のことに時間を使えるようになりました。
子供たちがちょうど受験期だったため、片づけ、掃除の時間を受験サポートに回すことができました。
読んでくださっている方々は同年代でしょうから、仕事をしたり、家事をしたり、子供のサポートと走り続けてきたと思います。
今、やっと自分の時間が持てるようになって、老後のことも考えるようになっているのではないでしょうか?
どんな家で老後を過ごすのか、終の棲家はどこなのか、どんな気持ちで毎日をすごしていきたいのかなど考えていると、モノに振り回される毎日は嫌だなとか、心を平安にしておきたいなとフツフツと湧いてきます。
ひとりひとり思うことは違うかと思いますが、幸せに暮らしたいと思うのは皆同じではないでしょうか?
モノを手放す気持ちの整理のしかた
きっと誰もがモノであふれかえっている部屋で、寝起きをしたいわけではないと思います。
そこにはきっと理由があり、モノで心の隙間を埋めたい人もいれば、仕事が忙しくてモノを捨てる時間さえもない、家族のモノを勝手に処分することはできないという人もいるでしょう。
ただ誰もが、ある程度の整った家や部屋、空間を確保したいのも事実でしょう。
ひとりひとりの理由をクリアすることで、モノを減らすことは容易になりますが、減らすということを決めることに、向き合うことが難しい人がいることも事実です。
まずは、家族のことではなく、自分のモノだけを減らすことに注力してみましょう。
その行動を見て、周りが変化することもあるでしょう。
- アラカンシニアの方はモノを減らして安全を確保することを考える
- モノを残したままだと子や親類が片づけなければならなくなる
- 時間に余裕がある時に少しづつやることを継続する
- モノを処分すると空間ができ、新しいモノが入ってくる
- モノを処分した時の気持ちを知ったので、購入するときによく考えるようになる
上に書いたように、
モノを手放す気持ちの整理のしかたとしては、自分で安全に暮らせるように配慮することや子や孫が親のことを思い心を痛めながら、捨てようか捨てまいかと悩むことを排除してあげることが大切かと思います。
少しでも子や親類の負担を軽くするということを基準に考えるようにすると、使っていないのに、まだ使えるからと持っておくことが次の世代の負担になることがわかるかと思います。
モノが減ると動線がつくられる
- 本、雑誌
- 新聞
- 健康器具
- モノを入れるための家具やかご
- バッグ
などがあります。
いったん本を床に置くと、その上に本をのせていくのはなんででしょうね。
インテリア雑誌に載っているような本のつみかさね方だったら、おしゃれなんでしょうけど、アラカンシニアにとっては、つまづきの原因になってしまいます。
アラカンシニアは足の上げ方(高さ)が低くなりがちなので、つまづきやすくなってきます。
私も足を上げているつもりでも、つまづくことがたまにあります。運動機能を鍛えるとそれも少なくなっていくのでしょうが。
- 本や雑誌、読まないものは資源回収に出す
- 新聞はまとめて回収に出すか食用油などの吸い上げに使ってためないようにする
- 新聞を読むことがそれほど好きでもない場合は、配達をやめ、ネットで読む
- 健康器具は使わないものは廃品回収、メルカリへ出す
- バッグは帰ってきたらクローゼットにしまうように癖づける
- モノが片付きいらなくなった棚は、迷わず粗大ごみへ出す
という段取りでいくと部屋は少し広くなり、動線を確保できます。
食器や鍋がたくさんあるときは
アラカンシニアになると、冠婚葬祭でいただいた食器や、旅行や百貨店で見つけたかわいい食器などが、溜まってしまっている人も多いのではないでしょうか?
実家へ行くと、タンスの上やシンク下の棚などに「いつか使うかも」と置いてあることが多いですよね。肌掛け布団、タオルケットなども保管しがちです。
アラカンシニアの方々の親御さんたちは、モノを大切にとっておく世代だと思います。
いつか使うかも、もったいない、いただきものだから…と。
その気持ち、すごくわかります。人からいただいたものって、好みのものでなくても処分しにくいですし、食器や鍋も腐るものではないから、とっておいてもまあいいじゃないかと思うのもわかるのですが…
鍋などは大きいですし重さもありますし、使い勝手を考えたら、軽くて自分の手になじむものをこれからは選ぶはずです。食器も箱に入っていたらかさばるので場所をとります。
- 鍋や食器は別に住んでいるお子さんに聞き、使わなければ処分する
- 食器もメルカリに出すこともできるが、送料がかかるので処分を検討する
- 肌掛け布団やタオルケットは使うか、使っていないものはリサイクルショップへ出す
メルカリは売れるまでに時間がかかったりするので、一定期間を過ぎたら処分することに決めておいたり、
リサイクルショップは車で持っていくことができない人は、粗大ごみとして出す方がいいでしょう。
アラカンシニアには
棚から出し入れしやすくて、使いやすい食器と軽い鍋がいい
一日三回、長い期間使い続けるものですから、自分で納得できて、使っていて楽しく美味しくいただける食器を厳選してのこしましょう。
最近買い替えた鍋がとても軽くて使いやすいのがこちらです。黒の28cmを購入しました。
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本や写真は見返すものだけにする
アラカンシニアの方は、映像よりも本が好き!という方も多いのではないでしょうか?
私たちの世代は、子供の頃スマホがなかったですし、本を読んだりテレビを見たり運動をしたりと、娯楽が少なかったので、本やマンガを楽しみにしていた方も多いと思います。
ご多分にもれず私も、棚にはずらっと本が並び、その上図書館に毎日通っていた小学生でした。本は娯楽、本は学びという感覚で今も良く読んでいます。
本はメルカリに出す、資源回収に出すと書きましたが、図書館へ寄贈するということもできます。
なるべくきれいな状態なら読む人が気持ちよく読めますし、人気のある小説などは喜ばれるかもしれません。
寄贈しても大丈夫かどうか、ご自分の住んでいる近くの図書館へ問い合わせてみてくださいね。
スマホ、パソコンの整理をしよう
今、お使いのスマホの画面に、なにかしらのアプリがずらっと並んでたり、パソコンのトップ画面にアイコンがいっぱい‥
写真を撮ろうと思ったら、容量がいっぱいで撮れないなんてこともあります。
モノを手放すことがハードルが高くて、まだできないという方は、お使いのスマホやパソコンのアプリ、古い書類のPDFや住所録から片付け始めると、勢いがつくかもしれません。
まずは小さいところから始めることにして、できたら次、できたら次と継続していくと、気がつけばある程度片づけられているということになります。
身近なモノから、家族のモノではなく自分のモノからはじめてみましょう。
特別編 業者に頼むという手もある
自分で手をつけられないほど散らかっている、モノがあふれている、掃除ができていないなど…
これは業者の方に頼んだ方がいいかもしれません。
私も実家の断捨離をするために二つの業者に見積もりを依頼し、安い方お願いしました。その際、出た処分品は2トントラック4台分でした。総額44万円です。一社は100万円の見積もりでしたので、安い方へとお願いしましたが、結構かかってしまいました。
それでもたぶん住みやすくはなっただろうと思っています。
思い切った処分の仕方でしたが、そのままにしておくのはいけないと思っていたので良しとしています。
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まとめ
身近なところから片付け始めることで、モノの数は減っていきます。使わないペンを1本、古くなったクリアファイルなどを捨て、スッキリした気分を味わう。
大切なものは何か、優先順位を決めて残し、これからの日々を気軽に過ごしていこうと決めると、いままで腰が重く、煩わしかった作業もなんなくこなせるようになります。
自分一人ではなく家族に協力してもらったり、業者にお願いしたり、今できることから始めましょう。